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2006年12月10日 (日)

最後の手紙

そのハガキは、今年の4月ごろにきた夫の学生時代からの友人Mさんのだった。

  小生、一時退院して5月に「骨髄移植」の予定です。秋には、沖縄である「校友会」に行きましょう!それを目標に頑張ります。というような内容だった。

夫とMさんは、大学のサークルで知り合いともに卒業後「家業」を継ぎ、社長として忙しい日々を過していた。その後も家族ぐるみでお付き合いさせていただいた。毎年彼らは、同窓会で会っていた。奥様も同じサークルだったので彼らは、会うとすぐ学生時代のように話を始める。

夫のアルバムには、Mさんとの東海道や中山道徒歩旅行の写真や合宿の写真がいっぱい貼ってある。(若いころは、少しうらやましくあった。)

先週、奥さんから「Mやっぱりダメだった」と連絡があった。移植はうまくいったのに薬により「免疫力」が落ち感染症になったらしい。

昨年、「本田美奈子.」さんが「急性骨髄性白血病」で亡くなられて身近な死になりつつある病気であった。でも、移植により生還されている方も多いので治ってどうしても夫と一緒にもう一度「旅行」に出かけて欲しかった。

夫は、同期の仲間たちに連絡して新幹線で名古屋に向かった。都内や静岡、千葉から友人が駆けつけてくれたという。そしてみんなでMさんを見送ったという。

夫は、「あいつとうとう骨になっちまったよ!」と言いながらメガネをあげて目頭の涙を拭いていた。まだ50代なのにお互い子どもがみんな社会人になりようやく一緒に旅行へいける年になったというのに・・・。

 死が身近になったこの頃です。写真の中のMさんは、とてもロマンチストで旅好きで奥さん思いのやさしいダンナさんでした。

どうか安らかにお休みください。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ほんとですね。
確かに身近に感じるようになりました。
毎朝、自分の身体に聞いてます。 
「今日も一日頑張れる?」「身体辛くない?」
12月も半ばになり お店も忙しく
なってきたでしょうね 私も毎日てんてこ舞い。
どうぞ身体無理なさらず ご自愛くださいね!

「硫黄島からの手紙」上映で、全国を飛び回っている渡辺謙もこの病ですね。でも上手く移植できればあれだけがんばれるのですから、惜しい命でした。でも真っ先に逝く人は、みんなから惜しまれ、そこだけが、ちょっぴり得。わたしの弟は20歳でした。わたしの小説「スピリッツ島」は弟のことを書きました。子供たちに叔父ちゃんを残したかったものですから。

>沙穂流さん、
12月仕事きつくありませんか?
クリスマスプレゼントの包装やカレンダー等にぎやかですね。
今年は、ご主人が入院されてたいへんでしたね。
でも、沙穂流さんの看護とお弁当で元気になられたのですね。ほんとによかったですね。

>あきのさま、
「スピリッツ島」という題名には、弟さまへの思いが入っているのですね。
長い人生には、晴れの日も雨の日もあるのですね。若くして人生を終えられた弟様の思いは、しっかりと姉妹や甥、姪さまに受け継がれていることでしょう!
いつまでも思い出してくださる方がいることが一番幸せですね。

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