ベトナムの女の子
暑いですね。エアコンの生活から抜け出せなくなりそうです。
さてひと月ぶりに「おはなし会」を開催した。夏休みに入ったので子どもたちもいっぱい来てくれるか?と思ったが残念ながらいつもの近所に住む子どもたちばかりだった。
午後1時過ぎからAちゃんがやってきた。彼女は、小学校1年生。3月まで保育園に行っていたので毎回きてくれたが小学校に入ったので遠慮して来なかった。
弟のKちゃんといつも二人で来てくれた。
「Kちゃんどうしたの?」「あの~熱が上がって次の日に今度は、熱が下がってまた上がったの」というのが彼女の説明だ。
「お母さんと姉のところに行っています」、時折「姉」という言葉を使う。小学生にしては、大人びた言葉使いした子だ。
おはなし会の準備も終わり2時まで二人で雑談をしていた。
「私の家は、6人家族なの」「おとうさんもお母さんもベトナム人なの」
「でも姉二人は、結婚したの」「二番目の姉は、4月に赤ちゃん産んだの」
「私とKちゃんは、日本で生まれたの」
「私は5番目よ」「一番上の姉と二番目の姉は、今一緒に住んでないから」
「3番目の姉は、高校生なんだけどこの間まで家出してたの」「彼氏ができてお家に帰ってこなくなったの」
「4番目は、小学4年生の姉」「私は、五番目なの」
「Kちゃんが6番目で初めての男の子なの」延々と彼女の家族関係を説明する。
お母さんが2番目のお姉さんのところに行ってしまい小学生二人は、本屋さんでお留守番のようだ。
彼女の話は、続く。
「お母さんが上の姉二人をベトナムで産んで、3番目と4番目の姉は、香港で産んで私とKちゃんは、日本で生まれたの」
「お母さんもお父さんも日本に来たとき全然日本語話せなかったの」「私の苗字は、お母さんのほうだけど弟は、お父さんの苗字なの」
彼女はしきりにベトナム発音で説明してくれたがちと分らない。
「お母さんとお父さんは、昔戦争で大変だったの」
「ベトナムに春に3ヶ月行っていたけどやはり日本のほうがきれいでいいよ」
「従兄弟や親戚がいるけどあんまり行きたくないよ」
彼女は、沖縄の女の子のように肌の色が多少地黒だがほとんど日本人と同じだ。
ただ髪が長く三つあみにして可愛い髪飾りをいつもつけてくる。
彼女は、日本に生まれ育ち、いろんなことに興味をもっている。
とても本が大好きでいつもにこにこしながら聞いてくれる。
2001年生まれのAちゃん、「日本語で歩くと書くの」という。「歩」ちゃんついこの間生まれたばかりの歩ちゃんに幸あれと願わずにいられない。
また、8月の「おはなし会」にきてね。待っているからね。
« 押入れのぼうけん | トップページ | ハリ・ポタ「最終巻」発売 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 長い間「本屋のオバさん・・・」お世話になりました。(2018.05.16)
- 年の瀬2017.12(2017.12.26)
- 小さな幸せに包まれている?なんてことはないのだ。(2017.01.16)
- 年の瀬のわたし~!!!(2016.12.30)
- 秋のひととき~ダイエット(2016.10.23)
ベトナムの女の子・・・人生深いですね…。
いろいろな世界を見てきているのだなあと思います。
ベトナム人の御夫妻も波乱の人生だったのでしょう。
日本という国が、その女の子にとってこれからも愛されるものであってほしいと思います。
前回の記事も、とっても興味深く拝読しました。
お二人とも、輝かしい過去をお持ちなのですね。
押入れにしまわず、お店に飾られたらいいのに!
投稿: つぼみ | 2008年7月20日 (日) 21時13分
小学1年生で、これだけの事が話せるなんて、しっかりした女の子ですね。
読んで、私にもよくわかりました。
6人兄弟で、上2人が結婚してるという事は随分年が離れているのですね。お母さん、何歳なのでしょう。
お姉ちゃんに赤ちゃんが生まれたというと、小学1年で、もう「おばさん」! おぉ!
ところで、ところで、おはなし会は、どうでしたか?
投稿: しいか | 2008年7月20日 (日) 22時46分
こんばんは♪
お話し会にはいろいろな子供さん(大人も)いら
っしゃることでしょうね。
「お話し」だけでなく、沢山の方に耳を傾けて
いるオバさんに頭が下がります。
人によって様々な境遇のご家庭があるのでし
ょう。
「お話し会」を通じて地域の方々と連帯を深めて
おられる姿勢はご苦労もおありでしょうが、立
派な事と感心する次第です。
「将来の売り上げの為ですよ~」なんておっし
ゃると思いますが、なかなかそれだけでは出来
ませんよね。
暑さ厳しき折り、ご自愛いただき8月も元気に
「お話し会」を開催して下さいね。
有難うございました。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2008年7月20日 (日) 23時26分
小学1年でここまでわかるのは苦労したのもありまね。オバさんと話が出来て嬉しかったことでしょう。
投稿: セルラー | 2008年7月20日 (日) 23時29分
つぼみさま
ようやく夏休みに入りましたね。この夏も研修がいっぱいあるのでしょうね。
さて、可愛いお客さまに囲まれて地元でコツコツとガンバっています。
もっと勉強して「町の本屋さん」として努力しないといけないですね。
暑さに負けずにがんばります。
投稿: 本屋のオバさん | 2008年7月21日 (月) 22時32分
しいかさま
Aちゃんのお母さんは、40代だそうです。お姉さんたちは、20歳とかいっていましたよ。
さて、先日のおはなし会ですが絵本3冊、「からすのパンやさん」とか「おばけのバーバパパ」「あめふりぞうさんのさんぽ」でした。紙芝居や手遊びは、今回やらずに子どもたちの家族の話を聴きました。
しいかさんのプログラムみたいに面白くできればいいのですが。次回は、もっと工夫します。
夏休み、子どもたちどこへ行っちゃったの??
もっと来てちょう~だい!!。
投稿: 本屋のオバさん | 2008年7月21日 (月) 22時38分
ぶんぶんさま
いつも有難うございます。
どんなことでも諦めずに続けていきたいので何とかやっています。
かなりゆる~い「おはなし会」です。
中学生のお母さんから「塾」や「家庭学習」のことなど聞かれることがあります。
ほんとは、「勉強」できるだけでないのですが親の気持ちも分りますよ。
Aちゃんもいつまできてくれるのでしょうかね~。
投稿: 本屋のオバさん | 2008年7月21日 (月) 22時43分
セルラーさま
いつもお仕事で子どもさんに接しているから大変ですね。
子どもって親しくなってくると膝に手を置いたりスキンシップとりますね。
夏は、暑いから大変ですけど可愛い笑顔に癒されますね。
どうぞお体に気をつけて残りのお仕事頑張ってください。
投稿: 本屋のオバさん | 2008年7月21日 (月) 22時48分