今日は、ミステリーブックフェアに合わせてブログに書いてみました。
1月25日、アキが失踪した。彼女が失踪するような理由は、見当たらないと家族は言う。
ダンナが珍しく風邪をひきお店に出なかった。ダンナの妻が朝から夫の代わりにお店にでるため忙しく洗濯やゴミだしをしていた。
誰もアキの姿を見なかった。ダンナは3階の寝室にそして妻は8時前からお店に入って雑誌梱包開けや書籍の入荷チェックをしていた。店長が8時半に入るまでダンナの代わりをしていた。
アキは、8時過ぎ本屋のオバさんがゴミだしのあと玄関の扉を開けたままだったことをいいことに隙をついて駐車場へと向かった。裏通りには、女子高生たちがにぎやかに話をしながら登校していた。
その後のことは、アキの記憶に頼るしかないのだが・・・。(何しろ飼い主を忘れるぐらい能天気だから)
アキは、図書館の脇を抜け、裏道から○○通りへと歩いていった。
「キミ可愛いね。乗っていかない?」知らないおじさんの車に乗せられてアキは、隣の町まで出かける。
アキには、住所や名前、電話番号など連絡先が分るようになっていたのだが・・・。
これは、母(本屋オバさん)が警察に電話した時言っていたらしい。
失踪した日、母が自宅に戻ったのは、10時過ぎだった。そこで始めてアキの失踪を知った。
彼女は、まず地元警察へ、保健所(?)数箇所へ連絡する。
その後、3日間が過ぎる。何の連絡もない。
アキは、自宅から車で40分近くかかる某所にいたらしい。赤い首輪、リードは、以前この家で使っていたものだ。(約3週間いたようだ)
本屋のオバさんの長男テツが「オフクロ、ネットで迷子検索できるぞ」と言う。
「迷子チラシ作って張ってもらおうよ」とテツのアイデアでチラシが出来上がる。
動物病院、ドラッグストア、コンビニ、お風呂屋さん、その他近所の電柱(違法なんですが必ず撤去しますから)にビラ30枚貼ってきた。
地元の皆さんは、とても親切で散歩のついでに捜してくれたり、ビラを貼ってくれた。
でも2週間経っても何の反応もない。自転車で散歩犬を見て歩く。
もしかしたらよその子になっているかもね。でも諦めない。必ず帰ってくるから。
道で会うワンちゃんを見るとグス~ン!アキどこへ行ったの?
失踪後25日目、2月18日(月曜日)の夕方、ダンナとオバさんは、事務所で休憩をしていたら電話がなる。
「○○保健所のものですが○さんですか?」
「先日、連絡いただいた犬見つかりましたか?」
「いいえ、まだなんですが・・・」「先程○○市のNさんからオタクの犬らしいのがいると連絡ありまして」
「1歳ぐらいで柴犬、首輪は、赤い、とても人懐こいとか・・・」
「とにかくNさんの電話番号聞いてありますので連絡してください」
「ありがとうございます」
早速、Nさんに連絡をとり、急いで車に乗り確認に向かう。(土曜日にNさんが飼い犬の散歩の途中リードをつけてフラフラしているアキを見つけて捕獲してくれていた。そして警察に連絡してくれたらしい)
近くまで行き、Nさん宅へ携帯で連絡する。奥様が出てきてくれてアキに合わせてくれる。
????あれ~!アキ?全然呼んでも反応がない。
それに太っているではないか?首輪が変わっている。
でも顔は、確かに家のアキ!携帯の待ちうけ画面をNさんに見ていただく。
夜8時過ぎ、我が家にアキを連れ帰る。
「ほんとにアキか?」ダンナが言う。息子テツも「ちょっと違うんじゃないか?」
まて~!確かに家の子だから。母は、いつもアキの顔を見てたのだから間違いない!
確かにアキは、25日間で太りオバサン顔になってしまった。
多分、野宿し、他人の家にお世話になったりとストレスが溜まってしまったのか?帰宅後おとなしくしている。
ついでにケージの柱にチェーンでつながれている。二度と脱走しないように・・・・。
母は、やおら「犬のしつけ」の本を持ってきて読んでいる。
そういえば『犬と私の10の約束』 川口 晴著 文藝春秋 (1143+税)
ベストセラーになっていますね。
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